近年、セルフビルドで理想の住まいを建てる方が増えています。セルフビルドとは、自分で自分の家を建てることです。
木材を切る、壁紙を自分で張るという作業を自分で行うことで、より自分らしいマイホームを建てることができます。そんなセルフビルドを行うためには建築確認申請が必要です。今回は、建築確認申請の概要とセルフビルドとの関係について詳しく解説していきます。
セルフビルドと建築確認申請
セルフビルドでマイホームを建てるときは、建築確認申請が必要になります。自由に建てられると考えてしまいがちですが、建物というのは周囲への影響が大きく、一定の条件を満たさなければ建てることができません。
例えば耐震基準が守られていない建物の場合、地震が起きてしまうと倒壊してしまう可能性があります。隣接する場所に家があれば、その家にも危険がおよんでしまいます。高層ビルのような建築物が倒壊してしまうと、大事故に発展してしまうこともあるでしょう。
建物を建てる場合は一定の基準に合格しているという証明が必要になります。そのため、マイホームの場合であっても、建築確認申請が必要になるのです。
建築確認申請は専門家に任せるべき理由
自分の手で家を建てるセルフビルドを選択したのだから、建築確認申請も自分でしたいと思うのではないでしょうか。しかし、建築確認申請は専門家である建築士に任せるべきです。どうして専門家に任せるべきなのか、その理由を解説していきます。
専門的な知識がないと合格できない
建築確認申請は、都道府県や市町村それぞれで定められている建物に関係した法律に違反していないかどうかをチェックするために行う申請です。建物の高さや土地の面積など、チェックする内容も多岐にわたります。
それぞれの細かい基準に合格しなければいけないので、専門的な知識が必要です。知識がなければ、何度も再提出が必要になります。専門的な知識のある建築士に依頼することで、スムーズに建築確認申請ができるのです。
手続きが面倒
都道府県・市町村によって独自の基準が設けられているケースがあります。例えば一定の高さの建物を都市部では建てられるのに、自然の多い郊外では、建てられないということがあります。地域によって基準が違うので、自分の土地はどうなのかいちいち調べる必要があるでしょう。
また、提出書類に関しても、建築確認仮受付申込書・使用建築材料表・圧力損失計算シート・建築物移動等円滑化基準チェックシートなどたくさんの書類を提出しなければなりません。さらに法律に変更があれば、その都度書類を提出しなくてはいけないので、非常に手続きが面倒です。とても時間がかかるからこそ、専門家に依頼することで建築申請にかかる時間を効率化できます。
工期が遅れる
建築確認申請は、建物を建てる前に必要になります。建築確認申請が下りていないうちに建物を建ててしまい、それが違法建築物であった場合では目もあてられません。そのため、建物を建てる前に建築確認申請が必要となるのです。
建築確認申請に時間がかかればかかるほど、工期が遅れます。今年の春に完成予定だったのに、建築確認申請が遅れてしまって結局夏までかかってしまったというケースも少なくありません。工期が遅れてしまう可能性もふまえて、建築確認申請は専門家に依頼するのがベストです。
セルフビルドの注意点
セルフビルドにはメリットがある一方、注意すべき点もあります。ここからは、セルフビルドの注意点について解説していきます。
手間がかかる
建築事務所や工務店などに依頼しないので、設計図などをすべて自分で作る必要があります。また、資材の種類やスケジュールなども、すべて自分で決めなくてはいけません。綿密な計画書を作成し、そのうえで建物を建てていくのです。
怪我をしてしまう
場合によって、高所作業などの危険な作業が発生することがあります。慣れていないと、大きな事故につながってしまうこともあります。セルフビルドでは、そういった危険な作業についても自分でしなくてはいけないということを認識しておきましょう。
まとめ
セルフビルドは自分で家を建てることですが、建築物を建てるには建築確認申請が必要です。建築確認申請は専門的な知識、必要書類の作成などが含まれます。
せっかく自分で家を建てたいのに、面倒な手続きがあってセルフビルドに挑戦できないのは、非常にもったいないことでしょう。困ったときは、そのような作業を代行している業者に相談するようにしましょう。
アキトデザインではそんな面倒な建築確認申請の手続きを、専門的な知識を持った一級建築士が責任を持って行っております。建築確認申請の詳しい内容がわからないという方は、ぜひアキトデザインにお問い合わせください。費用などのご相談も随時受け付けております。