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セルフビルドをスムーズに行うには?3つの失敗例と対策方法を紹介

セルフビルドをスムーズに行うには?3つの失敗例と対策方法を紹介

家を建てるには工務店やハウスメーカーに依頼するのが一般的ですが、最近では自分で家を建てるセルフビルドを選択する方が増えています。セルフビルドは費用やデザインに関するメリットがある一方、法律や保険に関することを勉強しないと失敗することがあります。今回は、セルフビルドの失敗例や対策方法について解説していきますので、セルフビルドによる建築をお考えの方はぜひ参考にしてください。

セルフビルドの魅力

セルフビルドとは、設計から建築までをすべて自分で行う建築方法のことです。日本ではプロに依頼して家を建てるのが一般的ですが、海外では自分自身の手で家を建てる人も少なくありません。ここでは、セルフビルドの2つの魅力についてまとめました。

こだわりの家を建てられる

セルフビルドの魅力の1つは、こだわりの家を建てられることです。工務店やハウスメーカーに依頼する場合、建築モデルを参考にして話し合いを進めます。

一方で、セルフビルドの場合は設計も自分で行うので、より自分らしい家を建てられます。使用する木材や部屋の間取りも自分で決められるので、自由度も高くなるのです。

費用を抑えられる

工務店やハウスメーカーに建築を依頼した場合、材料費のほかに人件費や手数料がかかります。コンパクトな家を建てる場合でも、地域や立地によっては高額になるケースもあるでしょう。

セルフビルドの場合、費用のほとんどは材料費となります。また、家族で家を建てる場合は人件費などがかからないため、より費用を抑えることができます。

セルフビルドの失敗例

セルフビルドにはデザインや費用に関するメリットがありますが、一方でさまざまなリスクもあります。リスクを十分に理解していないと、大きなトラブルに発展する可能性もあります。ここでは、セルフビルドの失敗例と原因についてまとめました。

建築に関する法律を理解していなかった

家を建てる際は、建築に関する法律を十分に理解しなければなりません。建築基準法・建築士法・都市計画法・水質汚濁防止法などさまざまな法律があります。これらの法律に抵触している場合は建築することができないので注意しましょう。

セルフビルドで家を建てる場合には、以下の条件をクリアしている必要があります。

  • 木造の家
  • 家の高さが13m以下
  • 平屋あるいは2階建ての家
  • 軒高が9m以下
  • 延べ面積が500㎡以下

セルフビルドでは、3階建ての家や鉄筋コンクリートの家は建てられません。2階建ての家についても、天井を必要以上に高くした場合は法律に抵触する可能性があります。

また、地域の自治体によって建物建築に関する条例を定めていることがあり、その条例に抵触している場合も建てることができません。例えば兵庫県の場合、延べ床面積が50㎡を超える場合には有資格者による設計や監視が必要という条例があります。

快適な生活を送るにはガス、電気などのライフラインが必要です。しかし、ガスの工事は特定の業者に限られていますし、電気の配線についても電気工事士の資格がなければ取り扱えません。セルフビルドで家を建てる際には、事前に建築に関する法律を理解しておきましょう。

申請をしていなかった

自分で購入した土地を使って家を建てる場合でも、申請が必要なケースがあります。例えば、都市計画区域で防火地域や準防火地域に指定されている場合には、建築確認申請をしなければなりません。

また、防火地域や準防火地域外であっても、10㎡を超える建物や新築の家を建てる場合は建築確認申請が必要です。自治体によっては建築確認申請に関する条例を設けている場合もあるので、セルフビルドで家を建てる際には最寄りの役所に相談しましょう。

保険に加入できなかった

建築や建物に関する保険として火災保険、労働保険、住宅瑕疵担保責任保険などがあります。しかし、セルフビルドの場合は保険の加入が難しいケースもあるので注意しましょう。

例えば、火災保険については民間の保険会社では取り扱っていますが、県民共済は住居として使用する建物に限定しており、別荘やセカンドハウスの目的の場合には加入できません。また、セルフビルドの場合は個人の作業になるので、労働保険にも加入できません。親族や友人に手伝ってもらう際には、事故や怪我の補償について話し合っておきましょう。

住宅瑕疵担保責任保険とは、建物の主要な部分に雨水が浸入した際の補修に関する保険です。新築住宅を建築する場合、業者は住宅瑕疵担保責任保険に加入しなければなりません。しかし、セルフビルドの場合は加入の義務はなく、問題が発生した場合は自己責任で処置しなければならないので注意しましょう。

セルフビルドを成功させるには

セルフビルドを成功させるには事前の準備が大切です。申請書類にミスがあると、建築の続行が難しくなるので注意しましょう。セルフビルドをスムーズに行うには、法律や申請に詳しい業者に相談しておくのがおすすめです。

まとめ

セルフビルドには費用やデザイン性に関する魅力がありますが、法律や申請などの問題が理由で失敗するケースもあるので注意が必要です。セルフビルドを成功させるには、さまざまな法律に詳しい業者に相談してみましょう。

「アキトデザイン」では、建築の申請に関する相談やサポートを行っております。建築に関する豊富な知識を持ったスタッフが、お客様のお悩みを解消するために日々努めております。建築確認申請など、建築業務のサポートを希望されている方は「アキトデザイン」へお問い合わせください。